くにさきOYSTERにかける開発者の想い

2015/12/07

マリンファーム所長
加藤 元一

牡蠣に携わって約30年。自らを「牡蠣バカ」と表現する、マリンファーム所長の加藤元一に「くにさきOYSTER」に対する想いを伺った。

牡蠣の旨さは殻の形から作っていく

―「くにさきOYSTER」の特徴が出ているのはどの部分ですか。

加藤:
まずは殻の膨らみですね。横から見たときに均整のとれた扇形をしているのが特徴です。全国・全世界の牡蠣好きからすれば、この形が理想だと思います。私の考えとしては、「牡蠣の旨さは殻の形から作っていくもの」と思っていますので、自信を持って「形が良いだろ」と言えるものを作ることが願いです。


―キレイな殻の形にするための工夫はなんでしょうか。

加藤:
やはりシングルシードでの養殖にこだわっていることです。こだわる理由というのが「均整のとれた殻になりやすいから」というところで、一つひとつバラバラの状態で育てる難しさもありますが、殻の形を考えるとこの方法ですね。
ヤンマー独自の作り方なので、日々研鑽して試行錯誤しながら、この形に仕上げる精度を高めていこうと心がけています。

手間をかけてでも環境への配慮をしていく

―付着物の少ないキレイな牡蠣を出荷するうえで、浄化工程以外の工夫はありますか。

加藤:
今までの牡蠣養殖は「付着物が付く」前提で養殖されていました。しかし、我々はその前提から覆して「付着物を極力付かせない」養殖をしています。そうすることで牡蠣もキレイになりますし、漁場もクリーンな状態を保てるのです。
美味しい牡蠣を作るのも大事ですが、環境への配慮もしなければなりません。持続的な養殖をするには不可欠だと考えています。
時期ごとに生育させる場所を移動するのも、一年以内で成長させ出荷まで至ることも、美味しさを追求してのことですが、結果的に環境を守ることにも繋がっています。
海や干潟を汚していくぐらいなら、我々は手間をかけてでも移動・入れ替え、それが最良と思っています。

我々の使命は、
日本の水産業を持続・発展させること

―「くにさきOYSTER」の開発を通じて、どのようなことを実現しようと考えておられますか。

加藤:
牡蠣という水産業がなかった国東で、地元の漁師さんと共に牡蠣産業を立ち上げ、それが地域の特産になり、地域振興につながる。
このように、ヤンマーの技術と民間の活力を用いて、日本の水産業を発展させていくことに使命感があります。
水産業が衰退、持続できない事態はあってはならないこと。
国東のようなモデルを、これからもどんどん広げたいと考えております。

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